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2019年02月28日
 児

児は、真似て学ぶ
何でも真似る
真似て欲しくないことも
真似る
誰に似たかと
いぶかる自分を
よく見て真似ている

児は
自分を写す鏡
自己反省せよと
教えている
慈悲になれと
教えている
2019年02月26日
 幼児

ダメと言われても止まらない
分かったようでも
また繰り返す
まるで動物だ
そう思う自分も灸を
据えられたことがあった

自己チューではいけない
何度学んでも自己中心
分かったようでも
更われない
これまた幼児だ

どちらにも
保護者が必要だ
2019年02月25日
 補助輪

静かな町に
ガー ガー ガー
補助輪の音が鳴り響く
スタスタと
追いかける爺

孫の成長は
爺・婆を支える
見えない補助輪

生命の誕生から 38億年
命のリレー
親祖先のおかげさま
 (猿人誕生700万年前)
2019年02月22日
 肩車

ねだる肩車
高いところに隠した
お菓子が見つかってしまう

ボコボコ敲くな
セットが乱れる

おかげで足腰
だいぶ強くなった
肩車は
爺のリハビリ
2019年02月21日
 歩

無力を感じながらも
努力を重ねた今日
加齢とともに
加速する時間
いつのまにか身勝手に
なってはいなかったか

少し止まれと書いて歩
スピードを緩めて
一息つこう
見方・考え方はどうか
傍に居る人は
どんな思いでいたか
見えないものを見よう
2019年02月20日
 正論を並べないで

正論を並べないでください
その中には
出来ないこともあります
正論の積み重ねは
ストレスになります

正論は優しくない
厳しいです
正論は講師だけに
お願いします

出来ないことの多い
私ですけど
優しくありたいと
思っています
2019年02月19日
 見直し

新しい詩ができない
イメージがわかない
ないない

あ!そうか
以前の作品を
見直しなさいと
いうことか
前に進めないときは
戻ってみなさい
合点承知
2019年02月18日
 結婚二種

私、結婚します。
この人となら
幸せに・・・


この人の幸せのために
結婚します

幸せに向かって
動機・目的の
途中変更
許可願います
2019年02月17日
 鼾(いびき)

うるさくて眠れない
(ごめんなさい)
身覚えないことで
注意される

昔、母が眠れないと
避難してきたことがあった
対処方法は二つ
避難するか
起きてもらうか

私は
起こされて
詩でも書くか
2019年02月16日
 返品

牛を飼っていたとき
キャベツの葉
返品されたと母
それはお店で買ったもの
農薬の臭いがする

無農薬野菜
ミミズが出てきたと
棄てられたキャベツ
人間に返品される

五分に約二組の離婚
真の価値見極めての
返品だろうか
自分は大丈夫か
2019年02月15日
 同類親和

イワシはイワシ
タイはタイの仲間で群れる
イワシがイワシのままで
タイと一緒にはなれない
タイに生まれ更わらないと
一緒にはなれません

独身時代に聞いたお話し
精神の生まれ更わりが
進化することと
教えられる

同類親和のイワシ同士
時を重ね友白髪
味はタイの味
2019年02月13日
 家族風呂

〇〇さん
早くおいでよ

たっぷりの
いい湯だね

湯量を増やすために
私を呼んだの

ちがうよ
最後の人は
遅くなるでしょう
2019年02月12日
 義父母

夕食時の乾杯
寝床に入ってからの
ワンカップでの乾杯
満面の笑顔は世界一
笑いじわがより深くなる


不平不満愚痴の言葉
知らないのではないか
聞いたことがない
いつでも前を向いている


尊いお手本頂く
2019年02月09日
 トロロ断ち

祈り事があり
茶断ちをしていたか
私には、白湯をお願いします
と言われた
先輩が懐かしい

母は、食欲がないとき
トロロご飯を食べていた
いつの頃からか食べなくなり
私が結婚してから
また食べ始めたので
トロロ断ちをして
ご縁祈りしたに違いない
心配かけてしまった
2019年02月08日
 母の教訓

古いぼろ屋の人を
笑うんでないよ
立て直せば
新しい家になるんだよ
小さいころの記憶
この頃は
自分の家もぼろだった

他人を笑ってはいけない
蔑んではいけない
明日は我が身と
優しかった母
2019年02月07日
 腕時計

父との葛藤が
あんなにあったのに
今は嘘のように思う
出かけるときには
決まって父の腕時計を

「おとうさんのおかげなのですよ」
と、何度も言われたことが
懐かしく思う
もっと早く素直になれたなら
良かったのに

亡き父に
親孝行できているかな
腕時計の感触がいい
2019年02月01日
 薫陶  (詩集「幸福に向かって」№2より)

両親から始まり
多くの人々に
どれほど薫陶を受けただろう
おかげさまに
生かされている

自分はどれほど
薫陶しているか
あなたとともに
生きると言うことで
許されるだろうか
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